2015年03月

酒呑み夫婦によるクライミング日記。ボルダリング、ときどきルート。外岩記録、トレーニング日々雑感、コンペ記録などなど。

ケガと応急処置

久しぶりに、ケガをした。
久々の外岩計画@フクベの2日前に、ジムで背中をピキッとやってしまったのだ。

年齢によるものか、近ごろめっきりケガが増えている。
この1年でやったのは、首・足首・肩・太もも。
それぞれ完治に3ヶ月ほど要しているので、
この1年間はどこかしらが痛い状態で登ることの方が多い。
痛くてもクライミングは楽しいし、成長を感じることもあるのだが、
ムーブに制約があったり悪化させないように気を遣ったりで、
ストレスは結構かかる。
やっぱりケガはしたくない。

予防として準備運動のメニューやアップのボリューム・課題選びを調整し、
この半年はケガを増やさずに済んでいた。
今回は、準備運動で一部メニューの実施を忘れたこと、
身体のコンディションがかなり悪いにも関わらず惰性で登り続けたこと
が主な原因ではないかと。

まぁ、やっちまったもんは仕方がない。
予防の次に大切なのは応急処置。
今回は徹底しました。

ピキッときた1トライを終えた瞬間、ソッコーで登るのをやめる。
別の壁で登っていたトモくんに声をかけてダッシュで帰宅、
氷嚢でアイシングスタート(冒頭の写真)。
ケガから冷やし始めまで15分くらい、実施時間はたっぷり30分。
応急処置の基本、RICEです。
(場所的に、Cは厳しく実施せず、Eは自然体でOK)


アルコール摂取によるメンタルの応急処置も実施。

その晩は痛みであまり眠れなかったものの、翌朝の痛みは意外と酷くない。
(痛くて起き上がれないレベルもあり得ると思っていた)
が、できる限りのことはすべしと会社をサボって病院へ。
注射やら電気やらで処置してもらい、かなり痛みが改善された。

そして、週末のフクベは全く問題なし!
また別の記事にて。

ケガから5日後くらいには、痛み止めなしでも夜寝れるくらいまで改善。
そこからは、風呂のマッサージとラブクリームで
血行促進して、慢性化対策を継続している。

ケガする度に長期化させてストレス抱えてばかりだった中、
今回は経過が良く、素人なりに最善の措置がとれたのではと思料。

1.RICEの徹底
2.早めの病院
3.日数経過後の血行促進

この3点はケガをした場合には必ず守ろうと思う。
もちろん、ケガをしないのが1番なので、予防ももっと気をつけよう。

通過点

本日、B-PUMP TOKYO 秋葉原にて二段を登り、1年半ぶりにジムグレードを更新した。


初めて登った2級や1級のことはよく覚えていないが、やはり段という響きには特別なものがあるのだろうか、初めての初段のことは、1年半経った今でも、はっきりと覚えている。

B-PUMP 荻窪のband belt壁にあるバラ ンシーな動きからゴールはダイナミックに決める課題だった。

明らかにお買い得ではあったが、憧れの段の世界に足を踏み入れたことが、とても嬉しかった。

ちょうどクライミングを始めて2年目の出来事だったので、次のグレード更新はもう2年後かな、などと、調子付いたことを妻に(当時は彼女だが)言っていたことまで覚えている。



その時は、予定より半年早く訪れた。
よく頑張ったなと、我ながら思う。



段の世界に足を踏み入れた後もトレーニングを続け、登れた初段の数も2本3本と増えていき、段々と登れる間隔が短くなってきて、もはや何本初段を登ったか分からなくなっても、依然として、二段の壁は高かった。


昨年7月には、仕事をしながらでもクライミングの時間を確保するためだけに、ジムのすぐ近くに引っ越した。

決して住みやすい街ではない。家賃は上がったし、引っ越し費用も安くはなかった。
でも、金で時間が買えるなら安いものだと思ったし、貯金にもあまり興味がないので、迷いなく投資した。


投資の成果か、ようやく二段に可能性を感じてきたのが昨年11月。初めて、二段のムーブをバラすことができた。

あとは繋げるだけだし完登も近いと喜んでいたが、そんなに甘くはなかった。

バラせても繋がらない日々が続き、相当なストレスだったが、ようやく今日、バラせた二段としては4本目となる課題を、登ることができた。


素直に嬉しいけど、これは通過点。
明日からも淡々と、より一層、トレーニングに励むつもりだ。
 

もっともっと強くなって、妻と一緒に、日本中、世界中の岩を登りたい。
大好きなクライミングを、もっともっと隅から隅まで楽しみ尽くしたい。


大自然に囲まれて、まだ見ぬ土地のまだ見ぬ岩を最高の登りで登って、岩の上に立った時、どんな気持ちになるのだろう。


その時を夢見て、ひたすら努力を続けるのみ。


この道の先には、最高に幸せな時間が待っているから。

金とか地位とかそんなんじゃない、自分達だけの幸せの形が、そこには必ずあると、確信しているから。

2015/3/21-22 フクベデビュー

3月を迎え、ようやくヘタレ夫妻にとっての外岩シーズンインということで、ジムの常連さん仲間であり、根っからの外岩クライマーであるF川さんに、外岩に連れて行ってもらうことに。

コンディション等諸々を考慮して、行き先は岐阜県のフクベに決定。お初の岩場。
 
F川さんのパートナーのY田さんをピックアップしつつ、東京から車を走らせること約6時間、ようやくフクベに到着。
ずいぶん遠くまで来たもんです。

テントを張っていざ出発。
有名なぴっころ(1級)という課題がある岩で、かるーくアップしますか、ちょっと触るだけね。と言う話になり、



案の定、がっつり。

ぴっころだけでは飽き足らず、ぶよ(初段)やらサンシャインパワー(二段)やらを食い散らかすようにマシンガントライ。

前腕はパンパンになり、腹筋がほんのりヨレたところで、長い長いアップが終了。
やってしまった感は否めないが、楽しかったので良し。
どれも良い課題だったし、ムーブはあらかた解決したので、また今度トライしたいな。

アップ(?)も終わり、若干重い身体を引きずり、お目当てのすずめばち(二段)へ。

フクベの看板岩の一つであるオープンブックにあるこの課題は、フクベ行きが決まって、岩場の下調べをした時から、是非トライしたいと思っていたライン。

話を聞くと、F川さんもすずめばち狙いとのことで、一緒にトライ。

アンダーホールドでSDスタートなのですが、全く身体が上がらず、これはもしや離陸できないパターンかとかなり焦る。
が、他のボルダラさんの、足を大きく開くムーブをパクった参考にしたら、すんなり離陸できて一安心。

初手、二手目と左手を進め、次の右手とりがおそらく核心。
周りの皆さんは、足を大きく広げて右足をキョン気味に取りに行くムーブだったのですが、私は足使いが下手なのか、関節が硬いのか、クライミングセンスが無いのか、日頃の行いが悪いのか、何れにせよ、どーにもこーにもしっくりこない。
結局、左足一本でフラッキングのままランジするムーブで解決。

リップ取りも確認し、とりあえずバラしは完了、下から繋げトライ。

が、繋げると、三手目のランジがイマイチ安定しない。
なんとかならないかと岩を眺めていると、ちょうど良さそうなところにサイドポッケがあり、これを中継できないかと閃く。
試しにやってみると、かなり安定感が増して良い感じ。

俄然完登の香りがしてきたが、ちょうどお昼時で気温が高く、岩のコンディションが悪かったため、ともえのトライをしばし見学。

暫しのんびりし、気温も下がってきたので、いよいよ繋げトライ。2、3回目のトライでリップ取りまで繋がったものの、力尽きてマントル返せず。

少しレストしてもう一度トライ。
かなり安定してリップ取りまで行けた。

やった、登れた!
と、思った途端、自分の身体がマットに転がっていた。リップをマッチする際、見事にヒールが抜けてしまったのだ。

これには相当ヘコんだ。トライ中に気を緩めた己はなんとアホなのかと。

そしてとうとう、二度とリップまでは繋がらなかった。

ま、明日頑張ろうと気持ちを切り替え、シンバル(三段)とシンバ(三段)をちょこっとお触りして、(どちらも素晴らしい課題だったので、次回は本腰入れてトライしたい)Y田さん&ともえがトライしていたバックドロップ(1級)に合流。

本当にこれ1級?という難しさで、特に見所もなく見事にド敗退。

初日のクライミングはここまで。
お風呂に入って、F川さんオススメの焼肉屋へ。
これがめちゃウマ。
塩タン、塩ロース、ハツサシ、どれも絶品。

この肉を食べにまたフクベに来よう。その時は、ついでに岩登りでもしようかしら。焼肉屋から岩場、近いしね。



2日目、テントを撤収していざ出発。
これまた有名なKIWA(1級)という課題がある岩で、かるーくアップしますか、ちょっと触るだけね。と言う話になり、 


案の定(以下略)

まずはKIWAにトライしたが、すずめばちを登るにあたって一番大切な左手小指の皮を剥いてしまい、これ以上皮の無駄遣いは出来ないと断念。その横のタケコプター(初段)にトライ。
ホールドが欠けたらしく、初登ムーブは難しくなっているとのことで、F川さんとそのご友人のSさん、Jさんとムーブを探る。

結局、右足をヒールトゥで固めるムーブに落ち着いたのだが、ヒールトゥの感覚が10回やると10回とも違うというなんとも気持ち悪い感じで、全く安定しない。
出来たり出来なかったり、出来てもその先で落ちたりを繰り返す。
これ以上の深追いは危険と判断し、結局こちらも断念。
いざ、F川さんとハチ退治へ。

宿題の二文字のプレッシャーを若干感じつつ、最初から繋げトライ。
核心の体制に入ったところで、足が切れてしまった。
ただ、身体はフレッシュなようで、昨日より左手の感覚は良く、もう一トライしようと思った時、視界の隅に赤いものが見えた。


左手小指様がパックリご開帳されていらっしゃる…

とりあえず止血してテーピングを巻いたが、左手小指の感覚がなくなってしまい、その後は結局一度も核心が解決できないまま敢え無く終了。
 

まあいろいろ書きましたが端的に言って実力不足。頑張って鍛え直します。


F川さんもあまり調子よくなかったようでとうとう繋げることはできず、二人して哀愁漂わせながらズコズコと退散し、Y田さん&ともえと合流。

暫し二人のトライを観戦したのち、ツアーの締めとして下流エリアのマッスル岩に移動。

傾斜もかなり強くカッコ良い岩なのだが、何故か身体がエネルギー切れでトライする気になれず、唯々ボーッとしておりました。

トライ数&口数があまりに少ないものだから、真横に立っているF川さんに、「あれ、澤井さんがいない!」などと言われてしまう始末。

でも、他人のトライを眺める時間も好きなので、のんびり楽しく観戦。


F川さんの夏の日(初段+)の完登を見届け、17時ごろ撤収。帰路に着きました。

下道と高速の一部がF川さんで残りは私という、行きと同じ役割分担で、6時間かけて無事帰宅。



昨年11月の九州以来となる外岩は、本当に楽しかった。


岩と向き合う時間だけじゃなくて。 

岩場に向かうワクワク感も、美味しい空気も、山の中でのんびりする気持ち良さも、自然と出てくるガンバの声も、かけてもらえるガンバの声も、高難易度課題への憧れも、強いクライマーへの尊敬の念とジェラシーも、ボロボロになった指の痛みも、目標を達成できなかった悔しさも、登った後に飲むお酒も、次の岩の予定を立てる時間も。

良いことも悪いことも、全てを含めて外岩で、その全てが楽しかった。


フクベのシーズンと自分の予定を考えると、次にここに来れるのは秋かな。
それまでしっかりトレーニングして、今度こそは必ず成果を出したい。 


さて、秋に向けてどんなトレーニングをしようか。
そんなことを想う時間もまた、至福の時なのです。

燻製王への道 其の2

相変わらず燻製にはまっておりまして。

色々と実験を繰り返しております。


最近やったもので言えば、


カマンベールチーズ→◎
言わずもがな。

タラコ→◎。
タラコの塩気と燻製の香りがベストマッチ。

かまぼこなどの練り物→◯
少し変わった味わいのつまみとしては面白い。

プロセスチーズ→◯
美味しいが、カマンベールの方がより良い。

鯛→△
美味しいんだけど、刺身でいいや。


ってな感じです。

だいたいの感覚はつかめてきたので、じゃあベーコンでも作るかと、近所にある肉のハ◯マサに行って、豚ロースのブロックを購入。
ベーコンといえばバラが定番ですが、あまりに脂身が多く、胃もたれしそうだったのでロースにしました。

親の仇のごとく、フォークをひたすら刺して穴を開けてから、塩や胡椒や各種ハーブをこれでもかと揉み込む。
そのまま冷蔵庫で、途中ひっくり返したりしながら、5日間寝かせました。

5日後、恐る恐る取り出してみると、特にカビなどはなく、大丈夫そう。

3時間ほど流水で塩抜きをして、乾燥させる。
タコ糸で縛って外に干そうかと思ってたのですが、あいにくの雨なので、冷蔵庫で一晩乾燥。
翌朝、仕事の前に終わらせるべく、早めに起きていざ燻製!


燻製器に乗せていつもの通りベランダへ。練り物などそのままでも食べられる食材とは違い、生肉なので、120度でがっつり熱燻。

脂が溶けているようで、燻製器の中からパチパチジュージューと良い音がしています。

しばらくして、そろそろかなーと蓋を開けてみると
がっつりベーコンになってました。

美味しそうな香りがしますが、朝から肉はしんどいのと、燻製した直後は煙の香りが刺々しいので、冷蔵庫で寝かせます。夜には食べ頃でしょう。


しかし、出社前に燻製する人ってあまりいないだろうな。
職場の皆さん、この日の私はほんのりスモーキーフレーバーだったやもしれないです。すみませんでした。


ベーコンを家に残して出社し、ベーコンを楽しみに1日を乗り切り、ベーコンを想いながら帰宅。

切ってみるといい感じ!
軽く温めて食べたら、程よい塩加減でうまい!



牛タンやレバーなど、燻製したい食材はまだまだたくさんあるので、しばらくは、ハ◯マサ通いになりそうです。

うーん、楽しい!


※調理中に使用した器具は、全て熱湯消毒する等、衛生面には気を使ってます。暖かくなってきましたし、燻製をされる際には、ご注意ください。

松阪牛の心

松阪牛。


「まつざかぎゅう」ではなく「まつさかうし」が正式な名称らしいですな。

読み方はさておき、認知度で言えばおそらく日本一と思われる、言わずと知れた三重県が誇る高級牛様でございます。

我々平民にはなかなかご縁のない牛様でいらっしゃいますが、先日、妻が、友人の結婚式の景品で当てまして。
焼肉でもするかとあいなった次第でございます。


ヘトヘトになるまで登った後、ベランダに椅子やらコンロやらをセットし、乾杯。
肉は外で食べるに限ります。
気持ち良いし、部屋臭くならないし。


美味しかったのですが、私も妻も肉の脂が苦手でして、3枚ほど食べたところで、若干胃がもたれてまいりまして。
一口は美味しいんですが、一口で良いんですよね、、、。

焼肉も、ほとんど行かないですが、稀に行く場合、二人とも赤身ばかり食べてます。赤身最高。

高い肉なら脂もうまい!という話もありますが、ダメでした。
今年の妻の誕生日に、銀座の鉄板焼きでA5ランクの佐賀牛を食べたのですが、確かに脂が甘くて大変美味しゅうございましたが、それでもなお一口で結構でございまして、、、。
結局佐賀牛は、ウェルダンで焼いて頂きました。脂が落ちて美味しかったです。

そんなわけで、松坂牛も焼肉では全て食べきれず、無念、しぐれ煮になりました。
松坂牛のしぐれ煮ってなかなかないんじゃなかろうか。肉のプロに怒られそうです。

煮る前に肉を焼いて、クッキングペーパーで徹底して脂を拭き取った甲斐もあり、こちらもとても美味しかったです。

妻の友人様、素敵なお肉をありがとうございました。



そんな平和な休日の夜でした。
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